腸閉塞と便秘の違い
一見、便秘と似たような症状に見られる病気に「腸閉塞」があります。皆さんも一度は聞いたことがある病名かと思いますが、便秘と腸閉塞の違いについてはよくご存じない方も多いと思いますので、便秘と腸閉塞の違いについて詳しく見ていきましょう。
まず便秘についてですが、便秘とは、腸に十分な水分が行き渡らずに排便がしにくい状態のことを指します。毎日便が出なかったり、上手く排泄されない状態が便秘です。便秘には腸管移送時間遅延型便秘、便排出障害型便秘、痙攣性便秘、弛緩性便秘などの様々な種類があって、その原因はそれぞれの便秘の症状や患者さんの状態によって異なります。特に痙攣性便秘では、腸が痙攣した際に腸の一部が狭くなってしまうことがあり、この症状が腸閉塞と似たように見られることがあります。
では、腸閉塞とはどのような症状が起きるのでしょうか。腸閉塞は何らかの腸の異常が原因となって腸の一部が狭くなり、腸の内容物が詰まってしまっている状態のことを指します。この説明だけでは便秘の症状とは違いがあまりないように思えますが、腸閉塞の症状は大腸疾患の手術後などによく現れやすいとされています。なので、腸閉塞の症状がある場合は便秘になることがありますが、便秘の症状がある場合に腸閉塞になるということではありません。また、腸閉塞の痛みは便秘でお腹が張っているときの痛みとはまったく違ったものです。
このように腸閉塞と便秘は文章にすると似たような症状に思えますが、実際はまったく異なった症状なので、同じように考えない方が良いでしょう。腸閉塞の場合は便が出にくいという症状の他、吐き気や嘔吐などを伴います。なので吐き気や嘔吐の症状がひどい場合、いつもと違った腹痛の場合など、腸閉塞の疑いが見られるときにはすぐに病院に行きましょう。
しかし、便秘の症状も放っておくと大きな病気の原因になることが考えられます。特に慢性的な便秘の場合は注意が必要です。便秘は食生活や運動などで解消することができますので、慢性的に便秘の症状が見られるようになった場合には早めの対処をおすすめします。

